これまで紹介した転調は雛形であり、実際には基本になる型を広く発展させて使用します。
もっとも良く使われる手法は掛留、経過音です。掛留は声部が順次進行するときに、経過音は三度音程などの跳躍進行に対して使用されます。
音:
注記:
a)バスを半音階的に進行させることにより、(全体にわたる)四分音符による進行を維持しています。
b)掛留が使用されることにより一小節がニ小節に延長されています。
上記のように自由な音型を使用したり、旋律的な動機から遠まわしに目的調に到達したりしてだんだんと独創的な転調を試みてゆくことが重要です。
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