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副七の和音のうち、短調のZ度上の七の和音には減五度と減七度があり、短三度だけで構成されているので特別な意義を持ちます。
それで短調のZ度上の七の和音を「減七の和音」(Verminderteseptakkord)と呼びます。
基本的に響きが異なる減七の和音は次の三種類だけで、ほかは同名異音で表現されているだけです。
1.七音は下行する。
2.五音は七音と一緒に下行する。
3.三音は一般に上昇する。ただし七音との間に並行五度を避けることができる場合には下行することも可能です。
4.根音は導音すので上行する。
上の例のように、この解決法は長調に解決することもできます。(Molldur)
この解決の特徴は三音が重複した和音に解決されることです。長調のZ度の七の和音にも適用されます。
注記:長調でのZ度の七の和音は「半減七の和音」(Halbverminderte Septakkord)とよばれて減音程は五度だけです。
減七の和音の各音を異名同音で考えて書き換えてみると、同じ響きが同時に多くの長短音階に属していることが分かります。
1) |
2) |
3) |
4) |
a-moll ,A-dur |
c-moll, C-dur |
es-moll,Es-dur |
fis moll ,Fis-dur |
Z度の七の和音 |
Z度の二の和音 |
Z度の三四の和音 |
Z度の三四の和音 |
F |
F |
F |
Eis |
D |
D |
D |
D |
H |
H |
Ces |
H |
Gis |
As |
As |
Gis |
実際の譜例と音で確認します。
1.七音はそのまま止まって解決和音の根音になります。
2.五音、三音、根音は解決法Tと同じです。
1.七音と五音は止まります。
2.三音は下行します。
3.根音は上行します。
このようにして、一つの減七の和音を、異名同音的な転換と異なる解決法を使用することにより16の違った調子に関係させることができます。
以上16種類
このように一つの減七の和音は多くの調に解決できるので、転調のために特に重要な和音です。例を挙げます。
上の例以外に、同じ和音を異名同音で読み替えて、多くの調に導いてそれにカデンツをつける練習をしてください。
練習問題:省略