どの楽典の本にも出ている表です。
音:
上記がもっとも一般的な音符です。これに対応する休符は次のようになります。
上記以外に32分音符や64分音符、128分音符まで使われていますが、表記法の問題ですので拍の基準になる音をどのように取るかで速さ変わります。
現在では常識的には四分音符を一拍に数えます。
ベートーヴェン 第九交響曲 Op.125 四楽章のテーマ
しかしながら、もっと古い時代には全音符が基準で拍は2分音符を基準に数えるほうが一般的でした。
パレストリーナ(1525-1594) Dies sanctificatus
上の例で二分音符が現代の我々には四分音符の感覚で聞こえます。このような楽譜の書き方はその後の作曲家が現代まで継承しておりますので、このような楽譜にも見慣れておく必要があります。
それでは、もっと細かい音符にはどのような例があるでしょうか。ゆっくりとしたテーマの曲を修飾するために音符を分割することによって大変細かい音符に到達します。
したがって、細かい音符をもっとも見かけるのは緩徐楽章が多いのです。基準音が遅いのでそんなに滅茶苦茶には早くありません。
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第3番 Op.18-3 第2楽章より
緩徐楽章では長い音符と短い音符が突然接続されることが多いのでリズムがとりにくい場合が良くあります。基準音が遅い場合には
この例では8分音符を基準に数えると分かりやすくなりますが、できるだけ大きな拍で数えるのが正しい数え方です。
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